介護福祉士『ルドルフ』のつれづれブログ

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【日記】怒りの副作用

昨日のつづきです

慈悲の瞑想で、怒りを抑えつけることはできた、と思う

仕事先で、怒りが表れることは無かったはずだ

昨日はぐっと堪えるのにかなり神経を使ったが

今日は少し神経がピリつく程度に収まっていた

その結果にホッとしたが

同時に、とてつもなく疲れた

これには、同様の経験をされた方も多いのではないだろうか?

発生した怒りは発散しようが抑えつけようが、エネルギーを激しく消費する

こういった怒りの性質について書かれた、興味深い本がある

怒りについて(セネカ著)である

これはストア派の哲学者セネカ(紀元前5,4年〜紀元65年)が怒りの不利益について兄ノバトゥスへの書簡の中で説明した文章だ

その内容を一部引用してみる

しかし、これ以上に注目すべきことは、怒ることそれ自体が、どんなに多くの人々に害を与えるかということである。或る者は、余りに激しく怒ったために血管を破ったし、限度以上に張り上げた叫び声が出血を起こしたし、目の中に激しく湧き出た涙によって眼の鋭さが曇らされたし、病人が病気をふり返したりした。これ以上に早く気狂いになる道はない。

怒りについて(セネカ著) 第三六章四節より

具体的な例で、怒りの不利益、副作用について説明してくれている

怒りは一時的に、全身にエネルギーが満ちたように錯覚させ、自信が溢れることもある

けれど、それは幻覚だ

怒りを元に起こした行動は、例え正義感に寄ったとしても、正しい行動になることはない

貴方も、もし目の前に怒り狂った人物がいたとしたら

例え、それが自分に向けられた怒りでなくても

お近づきになろうとは思わないだろう

(怖い物見たさに手を出すことはあるかも知れないが)

私も、そんな怖がられるような人間にはなりたくない

今日も神経がピリつく度に

「生きとし生ける生命が幸せでありますように」

と暗唱した

ちょっとだけ気持ちが落ち着いたような気がする

この気持ちを忘れないようにしたい

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